新刊「草雲雀」「杉田久女句集」

2022年12月新刊「下村槐太俳句全集」「島津亮俳句全集」

下村槐太俳句全集

戦後大阪俳壇を牽引した孤高の作家、下村槐太。多くの弟子をもちながら突然の俳句断絶宣言、そして再開。誰よりも厳しく俳句に向き合った俳人の、さびしく美しい記録。自選句集『天涯』及び槐太の全句を収録。

つみふかき女人と梢の雪を見し
死にたれば人来て大根煮きはじむ
わが死後に無花果を食ふ男ゐて

島津亮俳句全集

関西現代俳句のトリックスター、島津亮。その作品はいつも人間への感情に溢れている。幻の第一句集『紅葉寺境内』を含む『記録』『島津亮句集(抄録)』『唱歌』の四句集と、没後に刊行された『亮の世界』(非売品)より『唱歌』以後の作品を収録。

怒らぬから青野でしめる友の首
デパートのさまざまの椅子われら死ぬ
すてるあひるがプールでは死にきれぬかなあという